2009
明けましておめでとうございます、というには随分日が開いてしまいましたが。
年末年始はばたばたと過ごしておりました。主に仕事で。
世間一般の休日とは縁のない仕事なので、年越しは職場で迎えました。ここ数年恒例です。いや、いいんですけどね、手当ても出るし。ただ、妄想にすらふけれないほど疲労困憊なのは、あたしが年をとったせいなのか・・・・。
まぁ、そんなこんなで、ようやく少し職場も落ち着いたので、久々更新です。
現代版のアクト×アキ←クラト。仕事の休憩中にふいに浮かんで携帯でカチカチ打ってました。けど、タイトルにあわせて考えたわけじゃないので、タイトルとは微妙にあっていないような・・・。近いものを選んだんですけどね。あわないなら、無理にあわせなければいいんですが、タイトルセンスがないのと、無理矢理にでもつっこまないとお題クリアできない気が・・・!あぁ!卑怯者と呼ばないで!!
それといつのまにか4000Hit!更新がない間も、覗いてくださった皆様に感謝です。
『まぁ続いて1ヶ月程度かなぁ』なんて思っていたサイト運営が、ここまでこれたのは皆様のおかげです。どこまで続けられるかわかりませんが、とりあえずお題だけはクリアしたいなぁというのが今年の目標ということで。
今年も御伽噺レトロをよろしくお願いします。
それでは小説は続きからどうぞ。
アイツは勘違いをしている。
俺はアクトの兄貴ではあるけれど、決してアイツの兄貴ではないというのに。
【愛か、欲か、それとも性か】
アクトとアキが付き合うなんて夢にも思わなかった。そう言えば、きっとそれは嘘になるのだろう。
どこかで予感はあった。だって、あのアクトが。他人に興味が薄いアイツが、初対面の時からアキをどこか気にする仕草を見せた。第一印象は『変な女』という、あまりいい評価ではなかったらしいけど。
それでも俺には驚きだった。けれど、何故かそれを出すのはためらわれて、結局『結構いいやつだぞ』とか当たり障りのない返答をしたような記憶がある。
俺を介して知り合ったアクトとアキは、俺の知らないところで嘘のような偶然を重ね、次第に距離を詰めていった。
アキと付き合うことになった、とアクトから告げられたとき、俺はうっすらと『あぁ、やっぱり』なんて思った。けれど、あの時はまだ笑って祝福できたんだ。
アクトは大事な弟だし、アキはかわいい後輩だったから。『泣かすなよ』なんて小突いたアクトから、『んなことしねぇよ』なんて返されて、浮雲のようなアクトが大事な存在をつくれたことにちょっと感動すらしたのに。
「クラト先輩って何か安心感ありますよねぇ。お兄ちゃんみたい」
ほわんとした顔でアキが笑う。
その柔らかな笑みには癒し効果すらありそうだけれど、俺は艶やかな唇や、制服の裾からのびた白い太腿から視線を剥がすことでいっぱいいっぱいだった。
用事があって、アクトの部屋を訪ねたところ顔を覗かせたのはアキだった。しかもアクトは外出中。
さすがにふたりきりはまずいだろうと、出直すと告げた俺に、アキは心底不思議そうに首をかしげ『待ってればいいじゃないですか』とのたまった。
こいつの頭の中では俺は聖人君子にでもなっているのだろうかと思ったけれど、どうやら完全に安全パイだと思われていたらしい。
ほんの少し前の俺だったら、それは信頼の証だと受け止めて、誇らしい気持ちになれたかもしれない。俺だって、彼女を妹のように思っていたのだから。
なのに、今は。
アキと会話した日は、寝る前にひとつずつその会話を丁寧に思い出してみたり、アクトと俺のいったい何が違うのかとか思ってみたり。
そして、俺はいつからこんな女々しくて嫌なやつになったんだとへこんでみたりする。
毎日毎日その繰り返し。一歩も進めないし、そこから抜け出せない。
この感情は何なのだろう。
愛と呼べるほど綺麗な感情ではないし、欲と呼ぶほど理性を捨てきれない。
中途半端な感情を抱えた俺は、中途半端な立ち居地のままふたりを眺め続けるのだろう。
そうして、待っている。
この感情が消えるのを。
ただただ、その日を待っている。
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ゲームの設定でクラト→アキは書けないけれど、現代版なら書けそうだと思って書いてみました。
黒でクラトがどんなふうにアキとくっつくのかがすごく楽しみです。カヤナがいなくなっちゃって、アキとふたりでカヤナを思い出したりしてるうちになんとなく・・・とかいうのだったら、ディスクがフリスビーのように飛んでいく気がします。
ある意味黒で一番楽しみにしているといっても過言ではない。(あれ?小説について話してないな)
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主人公至上主義でつっぱしります。
妄想癖はありますが、発想が貧困なのでリクエストいただければ嬉しいです。(リクエストや感想は拍手やコメントでお願いします)
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