2008
完全キャラ捏造のタカミ・テオ。口調もよくわからないので、捏造100%
黒が発売されたら、引き上げるかもしれませんがとりあえず。
オウバはまだクリアしていないんですが、きっと白では黒キャラはアクト・サナト・カスガしかお目見えしてないんですよね?
タカミくん黒のサイトなどを見る感じでは、好きなキャラなんですが、カヤナ側だったらショック・・・ッ!!
ちなみに、タイトルはTV様から拝借したお題をそのまま使わせていただいています。
とりあえず、この7つのクリアを目標に。自分の好みからもシリアス中心になりそうです。
しかし、黒キャラばっかりで、白のメインを誰も書いていないとはこれいかに。シンとかウキツは好きなんですが・・・。ネタが・・・。
【隔てられるふたりに7つのお題2】
1 致死量のキス
2 三日月だけじゃ暗すぎる
3 壁(タカミ+アキ)
4 荊、ふみしめて(アクト→アキ)
5 落ちる墜ちる堕ちろ!
6 ラプンツェルの泪
7 恥知らずな青い空
タカミ+アキの話は続きから。
捏造の上に暗いお話ですのでご注意を。
「息をするように、俺は人を殺せるよ」
どこか自慢げに。
幼さを残す容貌は、明るい声で笑った。
きっかけはとても些細なこと。
街中を歩いていたアキに、男が声をかけてきた。普段であれば、直属親衛隊の誰かしらが傍にいるのだが、今日に限っては大きな祭典があるため親衛隊は王の傍につめていた。代わりということで、兵士がいたのだが祭りの人ごみですっかりはぐれてしまい途方にくれていたところだった。
「お嬢さん、どうしたの?」
自分にかけられた声だと認識する前に、肩をぐっとつかまれる。
振り返ると、思ったよりも近い距離から酒臭い息がかけられ、反射的にアキは顔をしかめた。
「ひとり~?じゃあ俺と一緒に遊ぼうよ」
男はアキの顔をにやにやと眺めると、肩に置いた手を強く引き寄せる。
つっぱねようと身を引こうとしたところで、風を切る音がした。
「ぎゃあっ!!」
聞き苦しい叫び声がした瞬間、隣にいた男が地面に転がっていた。周りの人ごみも、何事かと身を引き、輪ができたようにアキと男の周りがひらける。視界がクリアになったなか、倒れた男の肩にナイフのようなものが深深と刺さっているのに気付き、アキは思わず息を飲んだ。
何でこんなものが。いや、そんなことよりこの人をどうにかしないと、と混乱した頭ながらもアキが動き出そうとしたところで、人波がゆれて悠然と表れた青年がアキの腕を掴んだ。
「何やってんの、あんた」
呆れ半分、苛立ち半分という視線でアキを眺めると、地面でのたうつ男には目もくれずに歩き出そうとする。
「ちょ、ちょっと待ってください、タカミさん!この人怪我の手当しないと!」
慌てたアキがタカミの腕を引くと、振り返ったタカミが「何で」と吐き捨てる。心底面倒くさげに告げられた言葉に、アキの目が丸くなる。
「だ、だってこの人怪我してるんですよ!?手当てするの当たり前じゃないですか」
目の前で怪我をしている人を放っていくなど、アキには信じられない。半ば責めるように語気を荒げたアキに、タカミはちらりと眺めた後、平然ととんでもないことを口にした。
「それ、俺がやったのに?なんでわざわざ手当てまでするの?」
「・・・え?」
告げられた言葉が上手く理解できずに、思わず聞き返す。
「俺の護衛対象に勝手に触れて、あまつさえ無理矢理連れ去ろうとしたから、それを阻止した。それだけだけど」
淡々と。
表情さえ変えずにタカミが告げる言葉に、アキは自分の体がぐらりと揺れたのを感じた。
「おっと」
さっとアキの腰に添えられたタカミの手には優しさと暖かさを感じるのに、この手は容易く人を傷つける。
「どうして・・・」
「は?」
「どうしてそんなことするんですか!?そこまでする必要なかったじゃないですか!」
涙混じりに声を上げたアキに、向けられたのは怪訝そうな瞳。全く理解できない、というような。
「なんでしちゃいけないんだ?コトヒラ様だってきっと責めないぜ?」
「そういう問題じゃありません!人をそんな簡単に傷つけるなんて・・・っ!」
苦しくて、苦しくて息がつまる。
「傷つけるのがどうしていけない?人を殺すのは俺の仕事だ。どこを切れば一発でしとめられるか、どこを刺せば歩けなくなるか、声がでなくなるか、その知識と技術は俺の血と肉だ。産まれた時から、食事をするのと同じように、日課のように人を殺す術を学んだんだ」
朗らかに笑う笑顔が痛い。
「息をするように、俺は人を殺せるよ」
高い、高い。
厚い、厚い壁。
ふたりの間にそびえたつ。
その存在にアキは絶望を感じるのに、タカミはなんてこともないように笑った。
「さぁ、さっさと行こうぜ、アキ」
差し出された手は優しくて。
こちらを見る視線は甘くて。
どうしよう、どうしよう。
苦しいんです。
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育った環境も、価値観も違いすぎて。
どうしようもないことはわかっているのに、それでも好きで苦しい。
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主人公至上主義でつっぱしります。
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