2009
更新なしのサイトに足をお運び下さった方も、拍手を下さった方にも感謝しきりです。
オフでの仕事が忙しくて、ブーブー文句たれながら毎日を過ごしておりました。
ゲームの方は、ちまたで話題のP3Pを買ってちまちま進めています。女の子主人公は、男の子とでは大分違う印象で、いちどP3をクリアしているあたしでも再度楽しめてます。ちまたではもうすでに3週目!という猛者もお見かけしますが、あたしはまだ1週目の修学旅行前です。個別EDがあるという2週目クリアまでは頑張りたいです。
そうそう、クラキミ創作サイトが増えてきましたね。嬉しい限りですv
基本的に書くより読む方が好きなので、クラキミはカテゴリーつくらないで気が向いた時にちらほらかければいいかなぁと思います。
今回は風野くん話。書きながら、あたしが一番把握できていないのはヒロインなんだなと思いました。あの落ち着きと肝の据わりようと、返しの上手さがあたしにはないんだー!と。
ヒロインも風野くんも偽者ちっくですが、よろしければ続きからどうぞ。
「ねぇ、風野くん。どうしたの?」
心配そうに覗き込む彼女からふわりと優しい香り。
その香りと、こちらをまっすぐに見つめる大きな瞳にぐらりと揺れそうになるのを、グッと堪えて視線をそらす。ここで負けてはいけないと気合を入れて、彼女を見返すとようやくこっちみてくれた、なんて笑うからまた負けそうになる。
―…あぁ、ちくしょう。めっちゃ可愛い。
この俺が、あの手この手を尽くしてようやく手に入れたひとつ年上の彼女。
「…旅行」
「旅行?」
首を傾げるその姿も可愛くて。
普段は落ち着いてて大人っぽい印象の彼女が、少し子供っぽい仕草をすると、可愛い度は急上昇。時折わかってやってるんじゃないかと疑いたくなるくらいなんだけど。
大人っぽくて、気遣いが出来て、可愛い俺の彼女。
だから心配なんだよ、いつだって。
「修学旅行。ゴーグルの兄ちゃんと一緒の班なんだろ」
「え。桜庭君?」
「そう」
「でもふたりじゃないし、友達も一緒だし。桜庭君は幼馴染だよ?知ってるじゃない」
あんたは気付いていないけど、あの兄ちゃんはあんたに惚れてる。
あの廃校舎でだって、一途に彼女を気遣っていたから、初対面の俺にだってあいつの気持ちはすぐにわかったくらい。真摯に、まっすぐ惚れてる。
だから心配なんだよ、あいつが優しい、いい奴だってわかってるから。
「俺、なんでもう一年早く生まれなかったんだろ」
転校してきて近くなったと思っても、やっぱりこの年代で一年違うって大きい。
こういう行事は当然の如くばらばらだし、教室だって階も違って一年が二年の教室いくだけで注目あびて。同じクラスになれる機会も絶対にない。
わかってるんだよ。あんたが俺を好きだといってくれてることも、あいつが横取りしたりするような嫌な奴じゃないことも。
それでも不安になるんだ。
大事で、大事で、すげぇ大事で。
どうすればずっと一緒にいれるか、そればっか考えてんだ。
だけどあんたが、ふわりと笑って。
「焼もち?ふふっ。嬉しいかも」
なんて言うから。
あぁ、もう、ちくしょう。
俺はいつまでもあんたに勝てない。
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風野くんはほんとヒロインにべたぼれだよね、という話。
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主人公至上主義でつっぱしります。
妄想癖はありますが、発想が貧困なのでリクエストいただければ嬉しいです。(リクエストや感想は拍手やコメントでお願いします)
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